明治大学 総合数理学部 総合型選抜の対策法|合格者の実例付き
- 株式会社EQAO教育グループ
- 3月19日
- 読了時間: 15分
更新日:3月20日

▶︎1. 明治大学 総合数理学部の総合型選抜とは

1.1 総合型選抜の概要
明治大学 総合数理学部の総合型選抜(自己推薦特別入学試験)は、単なる学力試験ではなく、受験生の個性や適性、学びへの意欲を重視した入試方式です。この選抜方式では、高校での成績(評定平均)だけでなく、数学・理科・プログラミングなどの実績、課外活動、エントリーシート、筆記試験、面接といった多角的な評価が行われます。
本学部では、総合型選抜を通じて「高度な数理的思考力」「論理的な問題解決能力」「新しい技術や理論を学び、活用する意欲」を持つ学生を求めています。そのため、出願条件や選考プロセスも学科ごとに特色があり、事前にしっかりと準備を行うことが合格への鍵となります。
1.2 総合数理学部の特徴と魅力
明治大学 総合数理学部は、現代社会における複雑な問題を数理的手法やデータ解析、プログラミングを用いて解決する力を養うことを目的としています。以下の3つの学科が設置されており、それぞれ独自の教育カリキュラムと研究分野を持っています。
現象数理学科:数学を基盤として、自然現象や社会現象を数理的に解明する学問領域を学ぶ。
先端メディアサイエンス学科:コンピューターサイエンスやデジタル技術を活用し、メディアやAIの分野に応用する技術を学ぶ。
ネットワークデザイン学科(※総合型選抜は実施されていない):情報通信やネットワーク技術を駆使し、社会インフラの最適化を探求する学科。
このうち、総合型選抜を実施しているのは「現象数理学科」と「先端メディアサイエンス学科」のみです。
本学部の魅力として、中野キャンパスの最新設備、産学連携プロジェクト、最先端の研究環境などが挙げられます。また、卒業後の進路として、IT企業、データサイエンティスト、金融・保険業界、研究職など幅広いキャリアパスが用意されています。
1.3 他学部との違い
明治大学には理工系学部として「理工学部」や「農学部」も存在しますが、総合数理学部は数理科学と情報技術の融合に特化した独自の学びを提供している点が大きな違いです。
学部 | 特色 |
総合数理学部 | 数理科学+情報技術に特化し、AI・データ解析・プログラミングを学ぶ |
理工学部 | 伝統的な工学・物理・化学を中心とした学問体系 |
農学部 | 生物・環境・食糧に関する研究が中心 |
また、総合型選抜においても、総合数理学部では数学やプログラミングの実績が重視される点で、他学部の選抜方式とは異なる傾向があります。
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▶︎2. 明治大学 総合数理学部 総合型選抜の出願資格と選考プロセス

2.1 出願資格と評定平均の基準
明治大学 総合数理学部の総合型選抜(自己推薦特別入学試験)では、出願資格として特定の学科を第一志望とすることが必須です。さらに、各学科ごとに求められる学力要件や活動実績が異なります。
現象数理学科の出願資格
数学の履修必須:「数学I・II・III・A・B(および新課程の数学C)」を高校で履修済みであること
評定平均基準:
数学の評定平均 4.0 以上
理科の評定平均 3.8 以上
先端メディアサイエンス学科の出願資格
特定科目の評定要件なし(数学の成績基準は不問)
プログラミング経験必須:自分で考案・作成したコンピュータプログラムの制作経験があること
作品説明能力:自身の作成したプログラムを第三者に論理的に説明できること
その他の要件
課外活動・資格要件
現象数理学科は、数学・理科に関する実績(数学検定や科学コンテスト)が評価される
先端メディアサイエンス学科は、プログラム制作経験が最重視される
英語資格:出願条件ではないが、高い学力を示すために取得しておくことが望ましい
総合型選抜では大学入学共通テストの受験は不要ですが、その分、評定平均・活動実績・作品のクオリティが大きく評価される点に注意が必要です。
2.2 書類審査のポイント
総合型選抜の第一次選考は「書類審査」であり、合格するためには提出書類の作成が重要となります。
提出書類一覧(現象数理学科・先端メディアサイエンス学科共通)
調査書:高校が発行する成績証明書(厳封)
エントリーシート:大学指定のフォーマットに沿った自己推薦書
現象数理学科 → 数学に関する小論文課題(例:「最も美しい定理とその理由」)
先端メディアサイエンス学科 → プログラム作品に関する資料作成(例:「作品の動作概要と技術解説」)
活動実績証明書(該当者のみ)
数学オリンピック入賞、プログラムコンテスト受賞歴、研究成果などの証明書
書類作成のポイント
学科のアドミッションポリシーに沿った志望動機を明記する
単なる自己PRではなく、論理的な表現で学びへの意欲を伝える
エントリーシートの内容は面接で深掘りされるため、一貫性のある記述を心がける
書類審査は、受験生の能力や適性を示す最初の関門となるため、不備のないよう慎重に準備することが合格への鍵となります。
2.3 面接と小論文試験の概要
書類審査を通過すると、次の段階である第二次選考(面接・小論文試験)へと進みます。
現象数理学科の二次選考
数学の筆記試験(90分):高校範囲の数学(数学I・II・III・A・B・C)からの出題
論理的思考力を問う問題が中心
難易度は一般入試と同等かそれ以上
口頭試問(面接20分)
数学に関する質疑応答(例:「あなたが最も興味を持つ数学の定理は?」)
提出書類の内容に関する質問
数学的な問題を即興で解説させるケースもある
先端メディアサイエンス学科の二次選考
数学確認テスト(60分):数学I・II・A・B・Cの基礎知識を問うテスト
プログラムのプレゼンテーション(5分)
提出作品(自作プログラム)を実演しながら説明
ノートPCやスライドを使用可
口頭試問(面接15分)
プログラムの技術的な質問(例:「なぜこの言語を選んだか?」)
志望動機や将来ビジョンの確認
二次選考は「数学の学力試験」と「口頭試問(面接)」の2本柱となります。特に面接では、受験生の思考力や論理的表現力が試されるため、想定質問への準備が必須です。
▶︎3. 明治大学 総合数理学部の数学・プログラミング・英語対策

3.1 必要な数学力と効果的な学習法
明治大学 総合数理学部の総合型選抜では、数学の基礎学力が重要視されます。特に現象数理学科では筆記試験が課され、数学の応用力が問われるため、計画的な対策が必要です。
求められる数学のレベル
現象数理学科:
数学I・II・III・A・B(新課程ではCを含む)の全範囲
数学の筆記試験では、論理的思考力や応用力を問う問題が出題される
数学オリンピックや数学検定準1級レベルの知識があると有利
先端メディアサイエンス学科:
数学確認テストでは、数学I・II・A・B・Cの基礎的な内容が出題
高度な応用問題は少ないが、基礎知識の正確な理解が求められる
効果的な学習法
公式・定理を暗記するだけでなく、証明まで理解する
例:「微分・積分の基本定理をどのように証明するのか」まで学ぶ
大学入試レベルの問題を解く習慣をつける
標準レベル → 『青チャート』『Focus Gold』
応用レベル → 『ハイレベル数学I・A・II・B』『数学オリンピック対策問題集』
論理的に説明できるようにする
面接では数学的な問いに対して、口頭で説明する力が求められる
数学力を高めるには、単なる計算力だけでなく論理的に考え、説明できる力を養うことが不可欠です。
3.2 プログラミング能力の強化方法
先端メディアサイエンス学科では、プログラムの作成経験が必須条件となります。総合型選抜の二次試験では、自作プログラムのプレゼンテーションと口頭試問が実施されるため、実践的なスキルを身につけることが重要です。
求められるプログラミングスキル
自作プログラムの開発経験(言語は問わないが、Python・C++・Javaが一般的)
アルゴリズムとデータ構造の理解(例:ソート・探索・再帰・動的計画法)
プログラムの設計意図を論理的に説明できる能力
効果的な学習法
アルゴリズムとデータ構造の基礎を学ぶ
『アルゴリズム図鑑』(理論と実装をセットで学べる)
競技プログラミングサイト(AtCoder、LeetCode)で問題演習
小規模なプロジェクトを作成する
Webアプリ(Django, Flask)、ゲーム開発(Unity, Pygame)、データ解析(Pandas, NumPy)
GitHubでコード管理し、ポートフォリオとして活用
プレゼンテーションの練習
自作プログラムを5分以内で説明する練習を繰り返す
面接では「なぜこの言語を選んだか」「技術的な課題をどう解決したか」を問われる
プログラミングは実践が何よりも重要です。試験本番で堂々と説明できるよう、実際にコードを書き、動かし、第三者に説明する経験を積むことが不可欠です。
3.3 英語資格の取得と活用
明治大学 総合数理学部の総合型選抜では、英語資格は必須ではありません。しかし、出願時のアピール材料として英語の資格を取得しておくと有利です。特に、将来の研究や就職を見据えた場合、英語のスキルは大きな武器になります。
取得しておくと有利な英語資格
TOEFL iBT 80点以上(海外留学・研究に活用可能)
IELTS 6.0以上(英語圏の大学院進学にも対応)
英検準1級以上(アカデミックな英語力の証明)
TOEIC 800点以上(就職時のアピール材料として有効)
効果的な学習法
英語で数学・プログラミングを学ぶ
『Khan Academy』(数学・プログラミングの講義が無料)
『Coursera』『edX』(MIT・Stanfordの講義が受講可能)
英語論文や技術文書を読む習慣をつける
『arXiv』で数学・情報科学の最新論文に触れる
PythonやC++の公式ドキュメントを英語で読む
リスニング・スピーキング対策
YouTubeのTED Talksでアカデミックな英語に慣れる
オンライン英会話(Cambly、DMM英会話)で発話練習
特に、先端メディアサイエンス学科では、プログラムのプレゼンテーションを英語で行う可能性もあるため、英語での技術説明に慣れておくことが望ましいです。
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▶︎4. 明治大学 総合数理学部 総合型選抜に向けた課外活動や社会貢献の重要性
4.1 評価される活動内容とその影響
明治大学 総合数理学部の総合型選抜では、学力だけでなく、課外活動や社会貢献の実績が重要な評価対象となります。特に、数学・理科・プログラミングに関する実績や、リーダーシップを発揮した経験が評価される傾向にあります。
評価されやすい活動内容
数学・理科分野のコンテスト・資格
数学オリンピック、統計検定、科学コンテストでの入賞実績
数学検定準1級以上の取得(特に現象数理学科志望者に有利)
プログラミング関連の実績(先端メディアサイエンス学科向け)
競技プログラミング(AtCoder、TopCoder)での成績
アプリやゲーム開発の実績(GitHubで公開していると評価UP)
ハッカソンやITコンテストでの入賞
研究・探究活動
課題研究・自由研究(高校の総合探究活動や個人研究)
大学・企業との共同研究やインターンシップ経験
社会貢献活動
STEM教育の普及活動(数学・プログラミングのボランティア講師など)
SDGsに関連したプロジェクト(環境データ分析、教育支援など)
リーダーシップを発揮した経験
学校の数学研究会・プログラミングクラブでの活動
大会の運営やプロジェクトマネジメント経験
活動実績が評価に与える影響
出願書類(エントリーシート)でのアピールポイントになる
面接での質疑応答時に話の軸ができる
学科との親和性を示すことで志望動機の説得力が増す
単なる参加歴だけでなく、「何を学び、どのように成長したか」を具体的に説明できることが重要です。
4.2 活動の記録とアピール方法
総合型選抜では、課外活動や社会貢献の経験をどのようにアピールするかが合否に大きく影響します。そのため、活動の記録をしっかりと残し、効果的に伝える準備が必要です。
活動を記録するポイント
成果を数値化する
例:「数学オリンピックで全国○位」「プログラミングコンテストで○○賞受賞」
例:「アプリのダウンロード数が○○件」「データ分析プロジェクトで○○%の精度向上を達成」
プロセスを記録する
「どのような課題に直面し、どのように解決したか」をメモしておく
ブログやポートフォリオサイトで活動を記録するのも有効
写真・動画・証明書を整理する
研究や開発の過程を写真や動画で記録(ポートフォリオ作成に活用)
コンテストの賞状や認定証はPDFで保存し、提出書類に添付
アピールの方法
エントリーシートに具体的に記述する
「私はプログラミングに興味があります」ではなく、 →「私はPythonを用いた機械学習モデルの開発を行い、AtCoderのコンテストで○○ランクを達成しました。」と書く
面接で簡潔に説明できるよう準備する
「どのような目的で活動したのか?」
「どんな困難があり、どのように解決したのか?」
「この経験から何を学び、大学でどう活かしたいのか?」
資料として整理し、面接時に提示できるようにする
自作アプリのデモ画面やコードの説明資料を作成
数学研究のレポートや成果物をまとめる
活動の成果だけでなく、「どのように考え、どのように学んだか」を伝えられるように準備しておくことが重要です。
4.3 面接(口頭試問)での効果的な伝え方
総合型選抜の二次選考では、課外活動や社会貢献の経験について深掘りされる可能性が高いため、面接で効果的に伝えるスキルが求められます。
面接で聞かれる主な質問
「なぜこの活動に取り組んだのか?」
「活動を通じてどのような課題に直面し、どのように克服したのか?」
「この経験を大学でどのように活かしたいか?」
面接での回答のポイント
PREP法で簡潔に伝える
Point(結論):「私は○○の活動を通じて、△△のスキルを身につけました。」
Reason(理由):「この活動を始めた理由は○○だからです。」
Example(具体例):「実際に、△△というプロジェクトで□□の成果を出しました。」
Point(結論の補強):「この経験を活かし、大学で○○を研究したいと考えています。」
ジェスチャーやアイコンタクトを意識する
落ち着いて話し、面接官の目を見て話す
手元の資料を見すぎず、自然な会話の流れを作る
活動の意義を明確にする
「この活動を通じて社会にどのような影響を与えたか?」
「この経験が自分の価値観や進路にどう影響を与えたか?」
面接官は「活動の内容」よりも「そこから得た学び」を評価するため、経験を深く振り返り、明確なメッセージを伝えられるように準備しましょう。
面接対策に役立つ動画
実際に総合型選抜の面接で聞かれる「意外な質問」について、以下の動画で詳しく解説されています。面接の質問例や対策ポイントを事前に確認し、しっかり準備しておきましょう。
面接官は「活動の内容」よりも「そこから得た学び」を評価するため、経験を深く振り返り、明確なメッセージを伝えられるように準備しましょう。
▶︎5. まとめ
5.1 総合型選抜対策のポイント
明治大学 総合数理学部の総合型選抜では、学力・課外活動・論理的思考力・自己表現力の4つの要素が総合的に評価されます。合格するためには、以下のポイントを意識して対策を進めることが重要です。
総合型選抜で評価される4つのポイント
学力(数学・プログラミングの基礎力)
現象数理学科では数学の筆記試験が課されるため、数学III・Cまでしっかり学習しておく
先端メディアサイエンス学科では、プログラミング経験が必須のため、自作プログラムを開発し、論理的に説明できるようにする
課外活動・研究実績のアピール
数学オリンピック・統計検定・競技プログラミング・アプリ開発など、学科に関連する実績を積む
エントリーシート対策
明確な志望動機を示し、学科の特色と自分の経験を結びつける
面接(口頭試問)対策
なぜ総合数理学部を志望するのか? を明確にし、面接官の質問に論理的に答えられるように準備する
数学やプログラムに関する口頭試問があるため、考えを即座にまとめ、説明できる訓練をする
総合型選抜は、単なる学力試験ではなく「総合力」を試される入試です。事前の準備が合格の鍵となります。
5.2 効果的な時間管理と勉強法
総合型選抜の準備には、学力試験・書類作成・面接対策と、やるべきことが多岐にわたります。限られた時間の中で効率的に対策を進めるための方法を紹介します。
時間管理のポイント
年間スケジュールを作成する
例:3月〜6月 → 数学・プログラミングの基礎固め
例:7月〜8月 → エントリーシートの作成と添削
例:9月〜試験直前 → 面接練習・最終調整
優先順位を決める
現象数理学科志望者は、数学の学力試験対策を最優先
先端メディアサイエンス学科志望者は、プログラミングのプレゼン準備を最優先
効果的な勉強法
過去の試験傾向を分析し、効率よく対策する
小論文の出題傾向を確認し、事前に構成を練る
面接では、想定問答集を作成し、第三者と練習する
アウトプットを意識する
数学の問題を解く際は、他人に説明するつもりで解く
プログラムを作成したら、ドキュメントを作り、論理的に説明できるようにする
「何を勉強するか」だけでなく「どのように効率よく学ぶか」を考えることが、総合型選抜対策の成功につながります。
5.3 最後に伝えたいこと
明治大学 総合数理学部の総合型選抜は、単なる学力試験ではなく、受験生の個性・適性・熱意を総合的に評価する試験です。
総合型選抜で求められる人物像
数理科学への深い探究心を持つ人
論理的思考力と問題解決能力を備えている人
学んだ知識を社会に活かす意欲がある人
この入試では、知識の詰め込みではなく、「なぜ学びたいのか? 何を成し遂げたいのか?」という受験生の本質的な部分が問われます。
合格を目指すためには、自分の強みを最大限に活かし、明確なビジョンを持って準備することが大切です。
「受験はゴールではなく、スタート」です。合格後にどのように学び、成長していくのかを意識しながら、総合型選抜の準備を進めてください。
皆さんの努力が実を結び、夢が実現することを心から願っています。
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