総合型選抜の対策はいつから?成功者が実践した開始時期と戦略7選
- 株式会社EQAO教育グループ

- 2024年12月24日
- 読了時間: 12分
更新日:10月9日

総合型選抜の対策はいつから始めればいいのか分からないと迷う受験生は多くいます。
早く始めた方が有利なのは分かっていても、部活動や学校生活との両立を考えると踏み出せない人も少なくありません。
結論から言えば、高校1年から意識して動き出すのが理想ですが、高校2年からでも十分に間に合い、3年からは“選択と集中”で逆転を狙うことも可能です。
この記事では、学年別にやるべき対策内容や、早期に取り組むことで得られる具体的なメリットを整理しました。記事を読めば、自分の状況に合わせて何を優先すべきかが分かり、無駄なく受験準備を進められます。
総合型選抜専門塾EQAOの代表に聞いて分かった、重要なポイントも紹介するのでぜひ最後までご覧ください。
専門家の意見:玉村ナオ(EQAO代表)
株式会社EQAO教育グループ代表。18歳で総合型選抜専門塾を立ち上げ、全国の高校生を対象に「すきを見つけて、すきを伸ばす」を理念とした教育を実践。合格だけでなく、その先の成長を見据えた指導で、多くの受験生を難関大合格へ導いている。
▶︎1. 総合型選抜の対策はいつから始めるべき?

1.1 高校1年から意識して活動するのがベスト
受験対策というと、どうしても「高校3年から」始めるイメージが強いですが、高校1年のうちから意識して動くことが、後々の準備をスムーズにする鍵となります。
この段階では、興味を広く探りながら、自分の軸を少しずつ形づくる下地をつくることが重要です。
活動例 | 目的 |
読書・新聞・時事学習 | 関心領域を広げ、思考の種をまく |
部活動・ボランティア | 継続性・主体性を育む素材を作る |
日記・振り返り | 自分の変化や思考を可視化する |
この時期にじっくり時間をかけて探究を始めることで、自分の色や考え方が自然に深まっていくものです。
(EQAO代表の声)
「理想を言えば、高校1年生から意識を持って活動に取り組むのがベストです。生徒には早期の自己探究を強くすすめています。」
1.2 高校2年で本格スタートでも間に合う
高校2年は、総合型選抜の対策を本格化させるタイミングとして最も現実的です。
志望校・学部を意識し始め、自己分析や課外活動を計画的に積み重ねることで、高3での書類作成・面接対策に余裕が生まれます。
以下は高校2年で総合型選抜の対策を始めるべき3つのステップです。
自己分析:自分史の作成、価値観の棚卸し
志望校研究:学部ごとの特色や入試傾向を調査
課外活動:探究テーマに関連する外部活動や読書を意識
「遅すぎず、早すぎない」時期だからこそ、戦略的に動けるのが高2の強みです。
1.3 高校3年から始める場合は選択と集中が大事
高校3年の春以降に対策を始める場合は、戦略的な判断が不可欠です。
時間が限られるからこそ、すべてをやろうとせず「何を捨て、何に注力するか」が合否を分けます。
優先順位 | 対策内容 | 理由 |
最優先 | 出願条件(評定・資格)のクリア | 土俵に立つための前提条件 |
優先 | 志望理由書と小論文 | 差がつく重要書類 |
最低限 | 面接練習 | 書類との一貫性があれば短期でもOK |
高3スタート組は「全体最適」ではなく「局所最適」を徹底する必要があります。
(EQAO代表の声)
「準備が遅れてしまった場合、鍵となるのは『選択と集中』です。限られた時間を最大限に活かす戦略が、高3からの逆転には不可欠です。
総合型選抜について、もっと詳しいアドバイスが必要な方は、ぜひLINEで無料カウンセリングをご利用ください。
▶︎2. 【タイミング別】総合型選抜の具体的な対策内容

2.1 高校1年:評定平均と課外活動を意識する
高校1年生での重要課題は、学校生活の「基盤づくり」です。定期試験・日々の課題に真摯に取り組み、評定平均を高くキープすることが最初のステップです。また、課外活動では、将来の探求テーマに繋がる体験を少しずつ増やしていくのが理想です。
評定平均の目安:4.3以上をキープ
活動ジャンル:ボランティア、探究活動、読書会など
記録習慣:振り返り日記や活動メモを毎週つける
早い段階から積み上げた評定と活動歴は、後々大きな武器になります。
2.2 高校2年:自己分析と志望校研究を進める
高校2年では、これまでの経験を「言語化」し、自分の興味関心と将来像を繋げる作業が必要になります。自己分析を通じて探求テーマの軸を定め、志望大学の特徴と照らし合わせることで、対策の精度が高まります。
対策項目 | 内容 | ポイント |
自己分析 | 自分史、価値観マップ | 感情を伴う体験に注目する |
志望校研究 | カリキュラム、教授、過去問 | 「なぜこの大学か?」を明確に |
高2の1年間で、自分の方向性を具体化できるかが、対策成功のカギです。
2.3 高校3年:書類・小論文・面接対策に集中する
高校3年では、すべての準備を「アウトプット」に変換していくフェーズに入ります。
書類、小論文、面接という3つの柱に対して、優先順位を決めて取り組む必要があります。
短期集中で成果を出すためには、探求の質が問われます。
書類:志望理由書と活動報告書は「論理」と「物語性」が鍵
小論文:過去問を活用し、「問いに答える」練習を徹底
面接:一貫性と説得力を高める自己対話
「伝える力」と「深める力」の両輪を意識した対策が、合格を引き寄せます。
(EQAO代表の声)
「特殊性・唯一無二性・当事者性を軸にテーマを定め、その探求に時間を費やすことが重要です。短期でも深い探究ができれば、十分に勝負できます。」
▶︎3. 総合型選抜で求められる力と対策の流れ

3.1 英語資格の目標設定と取得スケジュール
英語資格は多くの大学で出願条件となっており、対策のスタート地点として最も重要です。早期に目標スコアを設定し、取得までのスケジュールを逆算して動くことが必須です。
高校3年の出願直前に慌てないよう、できれば高2までに取得を目指しましょう。
資格 | 目安スコア(例) | 取得目安時期 |
英検準1級 | 準難関大・難関大 | 高2夏~高3春 |
IELTS 6.0〜6.5 | 国際系学部志望 | 高2秋~高3春 |
TOEFL iBT 70〜80 | 海外大・英語重視学部 | 高2終盤まで |
英語資格は「最低条件」であり、持っていなければ土俵にすら立てません。
(EQAO代表の声)
「最優先は出願条件のクリアです。まず、評定平均や英語資格など、出願に必要な最低条件を満たすこと。学問の探究以前に、受験資格を確保することが最優先課題です。」
3.2 資格取得後は書類・面接にシフト
英語資格を取得したら、そこからは出願書類と面接の準備にリソースを集中させましょう。特に志望理由書や活動報告書は完成までに複数回の推敲を要するため、早めに着手し、定期的なブラッシュアップを習慣化することが重要です。
書類作成の流れ:構成案 → 下書き → 添削 → 推敲(3~5回が理想)
面接対策:模擬面接、フィードバック、録画振り返り
並行作業:小論文の過去問演習(週1~2回)
英語資格クリアは「スタートライン」であり、勝負はその先の準備で決まります。
3.3 忙しい時期でも活用できる週間スケジュール例
総合型選抜の準備は長期戦です。部活動や定期テスト、学校行事との両立が必要なため、日々のスケジュール管理が合否を左右します。無理なく継続できるスケジューリングが鍵です。
曜日 | 30分~1時間のおすすめ対策 |
月曜 | 志望理由書の構成・メモ書き |
火曜 | 英語長文または英検リスニング |
水曜 | 自己分析の振り返りノート |
木曜 | 小論文の課題演習・要約練習 |
金曜 | 面接練習(録音・自己チェック) |
土曜 | 模擬課題に取り組む(1時間) |
日曜 | 1週間の振り返りと計画見直し |
「1日1テーマ」の積み上げが、大きな成果へと繋がります。
▶︎4. 総合型選抜の対策を早めに始める5つのメリット
4.1 受験校の選択肢が広がる
総合型選抜では「出願条件」を満たすだけでチャンスが広がりますが、それを整えるには時間がかかります。評定平均・英語資格・探究活動の実績は、短期間で揃うものではなく、計画的な積み上げが必要です。
たとえば…
評定平均:高1からの成績が全て影響する(高3からでは手遅れ)
英語資格:IELTSや英検準1級は半年以上の対策が必要
探究活動:テーマ設定・実践・振り返りまで含めると1年以上かかる
早く準備した人だけが、高いレベルの大学を選ぶ権利を持てるのが総合型選抜です。
4.2 資格取得の計画を前倒し、書類作成に時間を回せる
受験本番に向けて時間を確保するためには、英語資格などの出願条件はできるだけ高2の終わりまでにクリアしておくべきです。
高3になってから「条件を満たす」のと「合格する準備をする」のを同時にやるのは、精神的・時間的にも大きな負担になります。
早めに動くことで…
英検準1級を高2までに取得 → 高3は英語対策フリー
評定平均を高1・2で維持 → 高3は探究や書類に集中
出願校のリサーチも早期に完了 → 小論文対策の精度が上がる
「時間の確保」は最大の戦略資源です。資格取得を早めに終わらせた人ほど、他の準備で差をつけられます。
4.3 進路の方針転換に間に合う
進路の悩みは誰しも通る道です。高1や高2の段階では、興味の対象や目指す方向性が変わることも珍しくありません。そんな時、早く動き出していれば「変更」も「調整」も可能です。遅れてしまうと、選択肢そのものが狭まってしまいます。
例えば…
医療系を目指していたが → 教育分野への関心が芽生える
海外進学に憧れていたが → 国内の国際系学部への変更に現実味が出る
親の転勤や経済的な理由で → 地域の国公立への進路転換が必要になる
早期スタートは、「迷い」や「変化」を受け止めるための“保険”でもあります。
4.4 自己分析を深掘りする活動期間が長くなる
「自分とは何者か」「なぜその大学で学びたいのか」── 総合型選抜では、こうした問いに対する“納得感のある答え”が求められます。そのためには、短期間では到達できない「思考の深さ」が必要です。
探究プロセスには以下のステップがあります。
ステップ | 内容 | 時間 |
① 興味の棚卸し | 体験・出来事の振り返り | 〜1ヶ月 |
② 仮テーマ設定 | キーワードから課題を設定 | 〜2ヶ月 |
③ 情報収集・実践 | 調査・行動・対話を重ねる | 3ヶ月〜1年 |
④ 気づきと振り返り | 自分なりの視点や主張を構築 | 半年〜 |
短期間では、表層的なアピールにしかならず「なぜ自分なのか?」という根拠が弱くなります。
(EQAO代表の声)
「自己分析は時間をかけてじっくり煮込んだビーフシチューのような探求です。失敗や試行錯誤の経験が、その探求に深みと独自性を与えます。数ヶ月の準備では到達できない、人間としての“本質的な変化”こそが評価されるのです。」
4.5 小論文・面接の対策期間が増える
小論文や面接は一夜漬けでは通用しません。とくに小論文は、論理構成・知識の裏付け・大学とのマッチングがすべて問われる高度な試験です。時間をかけて準備した人だけが、差をつけられる分野でもあります。
準備の進め方の例は以下のとおりです。
小論文:過去問の傾向分析→論点メモ作成→添削→改善
面接:想定質問リスト作成→ロールプレイ→録画・振り返り
書類との整合性:志望理由書の主張を一貫させる練習
論理力・表現力・人間力は、1日にして成らず。対策期間が長いほど、仕上がりの精度が高まります。
EQAOのプログラム内容や実績をもっと知りたい方は、公式ホームページをご覧ください。総合型選抜に向けた充実のサポート体制を詳しく紹介しています。
▶︎5. 総合型選抜の早期対策に適したEQAOの活用方法
5.1 フルオーダーメイド指導でムダ時間をなくす
総合型選抜の対策は、志望校や研究テーマによって全く異なります。そのため、個別最適化された指導が最短ルートになります。
EQAOでは、受験生一人ひとりの背景や課題に合わせたフルオーダーメイドのカリキュラムが提供されています。
志望校に特化した戦略設計
興味分野に応じた探究テーマ設定
書類・小論文・面接の一貫指導
自分だけの「受験設計図」を描けることが、最短合格への近道です。
(EQAO代表の声)
「質の高い研究プロセスは、他の要素の不利を補って余りある武器となります。たとえ評定や英語資格に不安があっても、しっかりと練られた探究があれば、それを打ち破る突破力になるのです。」
5.2 mini・短期集中・英語特化など目的別プログラムの使い分け
EQAOでは、目的や時期に応じて複数のプログラムが用意されており、必要な支援を必要なタイミングで受けられます。
自分に合ったペースと内容で、効率的な対策が可能です。
プログラム名 | 特徴 | 対象 |
mini講座 | 月2回〜の気軽な参加型 | 高1・高2向け |
短期集中講座 | 志望理由書や面接特化 | 高3向け |
英語特化コース | IELTS対策などに特化 | 全学年対応 |
「今、何が必要か」に応じて、最適な指導が選べるのがEQAOの強みです。
(EQAO代表の声)
「EQAOは全国どこからでも受講でき、高い合格実績を誇るオンライン指導塾です。相性が合わなければ交代も可能なメンター制度もあります。夏合宿やスタディツアーといったリアルな交流イベントもあるので、継続的な学びをとことん支えます。」
5.3 留学・ボランティア・プレゼン大会の機会設計と成果化
総合型選抜では、どんな経験をしてきたかよりも、その経験から何を学び、どう表現するかが問われます。EQAOでは、探究テーマに沿って活動機会を設計し、それを成果として言語化するサポートが受けられます。
留学で得た異文化理解を探究テーマに反映
ボランティアで社会課題を自分ごととして捉える
プレゼン大会で論理性と表現力を鍛える
経験を「語れる成果」に変える設計が、書類や面接の質を決定づけます。
総合型選抜の対策する時期についてさらに理解を深めたい方は、以下の動画も参考にしてください。
▶︎6. 総合型選抜に挑戦するなら早めの対策を始めよう
総合型選抜は、単なる入試対策にとどまらず、自分自身の「問い」を見つけ、社会や学問とどう向き合うかを考える深いプロセスです。この試験で求められるのは、表面的なアピールではなく、人生をかけて探求したいテーマに向き合う「覚悟」と「論理性」です。
こうした本質的な準備には、どうしても時間が必要です。
以下のような工程を、焦らず、着実に踏んでいくためには、早めのスタートが不可欠です。
自己理解:幼少期からの経験を棚卸しし、「原体験」と向き合う
テーマ設定:個人的な興味を社会課題や学問領域に接続させる
探究活動:仮説を立て、検証し、結果を振り返る「研究サイクル」を実行
記録と表現:思考や成果を言語化し、志望理由書や小論文に落とし込む
これらは一朝一夕に身につくものではありません。準備期間が長いほど、思考の精度と表現の深度が高まり、他者と差がつきます。
特に、探究活動を支える「知識の蓄積」や「失敗の経験」は、短期間ではどうしても得られないものです。高校1〜2年のうちにこのサイクルを何度か経験しておくことが、後の書類作成や面接での圧倒的な説得力に繋がります。
「自分の問いを、誰よりも深く掘り下げた」という実感が、総合型選抜における最大の武器となるのです。
▶︎総合型選抜の対策は「いつから始めるか」で結果が変わります
EQAOでは、総合型選抜の本質を理解したうえで、早期対策から志望理由書・小論文・面接まで一貫してサポートします。フルオーダーメイドの指導体制に加え、オンライン・短期集中・英語特化など目的別プログラムも充実。あなたの探究テーマを「合格力」に変える学びが、ここにあります。



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